UCOM光がつながらない|技術者が原因と解決策をわかりやすく紹介

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「UCOM光のネットがつながらない…」
「どうしてつながらないの?」
「改善させる方法を教えてほしい」

ネットを使いたいときにつながらないとストレスですよね。UCOM光は集合住宅。

ネットがつながらなくなる理由は、回線、プロバイダ、ネットワーク機器、周辺環境など様々なコトが考えられます。

かいろう

僕は法人向けにPC・ネットワークを構築するエンジニアです。

これまで多くの企業に対してネットワークのトラブルを解決してきました。

この記事では、UCOM光でネットがつながらなくなる原因と解決法を技術者目線で解説します。

これを読めば、具体的な解決策がわかり動画やネットサーフィンを快適に楽しめますよ。

目次

UCOM光がネットにつながらない6つの原因

ネットが遅い

UCOM光がインターネットにつながらない原因は以下の6つです。

1つずつわかりやすく解説します。

かいろう

もしスマホはつながるけどパソコンがつながらない場合は、パソコンに問題がある可能性があります。以下の記事を参考にしてください。

>>スマホはOK?Windows11パソコンのWi-Fiが繋がらない時の解決策

ネットワーク機器の電源やケーブル抜け

機器自体の電源が入っていない、もしくは電源ケーブルやLANケーブルが抜けてる可能性があります。

この場合、一切インターネットが使えません。

ケーブルはちゃんと挿さってるように見えて実は半挿しみたいなこともあります。まずは電源とケーブルの確認をしましょう。

ネットワーク機器のフリーズ

ネットワーク機器もパソコンが固まってしまうのとおなじようにフリーズすることがあります。

フリーズすると電源ランプや接続ランプは正常でもつながりません。フリーズする原因としては以下のことが考えられます。

ネットワーク機器がフリーズする原因
  1. ノイズ
  2. 電波干渉
  3. 電圧低下
  4. 熱暴走
  5. メモリ不足

このような現象が起こっている場合は、再起動でフリーズを解除することができます。

Wi-Fiルーターとの接続不良

電波干渉などによってWi-Fiルーターに接続できないことがあります。

たとえば、電子レンジの使用中に付近でWi-Fiを使おうとしても切断されることが多いです。これは電子レンジがWi-Fiとおなじ2.4GHzの周波数を使ってるからなんですね。

Wi-Fiルーターは2.4GHzと5GHzの2つの周波数をもっています。それぞれの特徴は以下のとおり。

スクロールできます
周波数帯特徴メリットデメリット
2.4GHz壁や障害物に強い電波が遠くまで届く他の電波と干渉しやすく、速度が低下しやすい
5GHz高速通信が可能電波干渉が少なく安定障害物に弱く、遠くまで届きにくい

この場合、Wi-Fiルーターに接続する周波数を変えることなどで改善できます。

Wi-Fiルーターのスペック不足

Wi-Fiルーターがスペック不足の場合もつながりが悪くなります。

Wi-Fiには以下の表のように規格があり、規格によって最大通信速度やセキュリティ強度、通信機能が異なります。

スクロールできます
最大通信速度周波数帯域セキュリティ規格特徴
IEEE 802.11n
(Wi-Fi 4)
600Mbps2.4/5GHzWEP
WPA
WPA2
・使われなくなってきた
IEEE 802.11ac
(Wi-Fi 5)
6.9Gbps5GHzWPA2
WPA3
・MU-MIMO対応(下りのみ)
・WPA3未対応機種もあり
IEEE 802.11ax
(Wi-Fi 6)
9.6Gbps2.4/5GHzWPA3・MU-MIMO対応(双方向)
・複数台接続でも速度低下しない(OFDMA)
・WPA3によるセキュリティ向上
IEEE 802.11ax
(Wi-Fi 6E)
9.6Gbps2.4/5/6GHzWPA3・Wi-Fi 6に6 GHz帯を追加
・普及していない
IEEE 802.11be
(Wi-Fi 7)
36Gbps2.4/5/6GHzWPA3・帯域幅がWi-Fi6の2倍(320MHz)になり速度遅延が起きにくい
・普及していない

近年では、高画質な動画やオンライン会議など、昔と比べて通信量が増えてるため、Wi-Fi5以下のルーターでは快適な通信が厳しくなってきています

またWi-Fi5以下のルーターでは、セキュリティが弱いケースも多いためおすすめできません。

かいろう

Wi-Fi6以上のルーターがおすすめです。UCOM光に最適なルーターは以下の記事からチェックしてください。

>>UCOM光におすすめの「Wi-Fi6ルーター」7選

プロバイダの障害

プロバイダに障害が起こってる可能性があります。

プロバイダとは、インターネットの世界にアクセスするための通過パスみたいなモノです。光回線は、物理的な光ファイバーケーブルの回線とプロバイダが必要なんですね。

かいろう

プロバイダにトラブルがあるとインターネットは使えません。

この場合は、自分たちでどうすることもできません。プロバイダ側で復旧してくれるのを待つだけになります。

UCOM光で障害が起きているかは、UCOM光の会員サイトにて確認できます。

集合住宅における回線渋滞

UCOM光では、下記表のようにマンションによってプランが異なります。

接続方式回線速度配線方式
マンション全戸
一括マルチタイプ
専有型上下最大10Gbps光配線
LAN配線
上下最大5GbpsLAN配線
上下最大2.5GbpsLAN配線
上下最大1Gbps光配線
LAN配線
G.fast
上下最大100MbpsLAN配線
マンション全戸
オールギガ光配線タイプ
上下最大1Gbps光配線
マンション全戸
オールギガタイプ
上下最大1GbpsLAN配線
マンション全戸一括タイプ上下最大1GbpsLAN配線
上下最大100Mbps
マンション全戸一括
シンプルタイプ
共有型上下最大1GbpsLAN配線
G.fast
上下最大100MbpsLAN配線
Five.A
(ファイブ・エー)
共有型上下最大1GbpsLAN配線
メゾンマルチタイプ専有型上下最大1Gbps光配線

これらのプランのうち、共有型、最大通信速度1Gbps以下の場合、ネットが遅くなるケースがあります

かいろう

共有型とは、近隣住民と回線を共有することです。

そのため、利用者が多い時間帯などで通信の渋滞が起き、速度が遅くなるんですね。(専有になれば回線を独占して使用できるため渋滞が起きにくいです。)

この場合、接続方式や配線方式を変えることで改善するケースがありますが、マンション全体の問題となるため、1個人では決められません

管理組合で合意したのち、プランを変えるといった流れになります。

>>建物によって速度が違う?集合住宅の配線方式とは?

以上、6つの原因を紹介しました。

UCOM光がつながらないときの4つの対処法

回線やプロバイダで障害が起きてる場合は復旧を待つしかありません。

ここで紹介するのは自分でできる対処法について4つ紹介します。

1つずつ解説します。

ネットワーク機器の電源ケーブル、LANケーブルの確認

まずはONUやルーターの電源とLANケーブルの接続を確認しましょう。

ONUとは、光信号をデジタル信号に変換する以下の右側にある黒い機器です。

ONUには、ルーター機能も兼ね備えたホームゲートウェイの場合もあります。

まずはONU、ルーターの電源確認、それらにつながっているLANケーブルがしっかり挿さっているかを確認しましょう。

ネットワーク機器の再起動

ケーブル類が問題なければ、一度ONUやルーターを再起動してください。

再起動をすることでルーターに溜まってた不要ログなどがリセットされます。

かいろう

再起動をする際は電源ケーブルを抜けばOKです。

ルーターによっては電源ボタンがあるケースもあります。その場合は、電源ボタンをオフにするだけでなく、必ず電源ケーブルも抜きましょう。

【プチエピソード】

仕事でお客さんから「Wi-Fiがつながらない。再起動したけど治らない」と連絡があり訪問しました。

原因を調査すると、やはりWi-Fiルーターがおかしく電源ケーブルを抜いて再起動させると復旧しました。

復旧後、担当者の方にWi-Fiルーターの電源抜き差しで復旧したことを伝えると、「そうなの?電源ボタンしか押してなかったよ。」と言われました。

再起動をする際は、電源ケーブルを抜いて10秒ほど待ってから再度起動させましょう。

Wi-Fiルーターの設置場所や設定の変更

Wi-Fiルーターの設置場所や設定を変更することで解決することがあります。

Wi-Fiルーターの位置は、以下のような場所がおすすめです。

Wi-Fiルーターのおすすめ設置場所
  1. 家の中心に置く
    (電波を家全体にとどけるため)

  2. 床におかない
    (机や棚の上に置くと電波が広がりやすい)

  3. 壁や家具の影にならないようにする
    (障害物が多いと電波が弱くなる)

  4. 電子レンジやBluetooth機器の近くを避ける
    (電波干渉を防ぐ)

またWi-Fiルーターには2.4GHzと5GHzの周波数があります。基本的には5GHzに接続する方が速度は速いです。

僕の家にあるWi-Fiルーターで実際に2.4GHzと5GHzを速度計測すると、以下のように5GHzが圧倒的に速くなります

アクセスポイント名に「2G」「G」「g」の文字が含まれてれば2.4GHz「5G」「A」「a」の文字が含まれてれば5GHzです。

もし2.4GHzや5GHzがなければバンドステアリングがオンになってる可能性がある。

バンドステアリングとは、Wi-Fiルーターが環境にあわせて2.4GHzと5GHzを自動的に最適化してくれる機能です。

ユーザーは2.4GHzや5GHzの接続を気にすることなく快適にインターネットを利用できます。

かいろう

バンドステアリングはうまく働けば良い機能ですが、調子が悪いとブツブツ切れることもあります。

この場合はバンドステアリングをオフにしましょう。バンドステアリングをオフにする方法は各メーカーのサイトをご確認ください。

ここでは家庭用ルーターでシェア1位のBuffalo(バッファロー)での設定方法をご紹介します。

Buffalo Wi-Fiルーターバンドステアリング設定
  • 【スマホ、タブレットの場合】
    ストアから「StationRadar」アプリをインストールします。

    【パソコンの場合】
    エアステーション設定ツール」をインストールします。

  • 【スマホ、タブレットの場合】
    「StationRadar」を起動し、セットアップカードまたは本体側面のシールに記載されているユーザー名とパスワードを入力して「ログイン」をクリックします。

    【パソコンの場合】
    エアステーション設定ツールを起動して「次へ」を押し、自動検索で表示されたWi-Fiルーターを選択して「次へ」をクリック。「設定画面を開く」をクリックします。
    セットアップカードまたは本体側面のシールに記載されているユーザー名とパスワードを入力して「ログイン」をクリックします。

  • 「詳細設定」→「無線設定」→「バンドステアリング Lite」の順番にクリック。SSID1とSSID2の設定項目にある「使用する」のチェックを外し、「設定」をクリックします。

  • 3分ほど待ち、Wi-Fiのアクセスポイントを検索して「Buffalo-A-〇〇」「Buffalo-G-〇〇」のように2つの周波数にわかれて表示されたらバンドステアリングの解除成功です。

Wi-Fiルーターの買い替え

ルーターがWi-Fi5以下であれば、「Wi-Fi6」へ買い替えましょう。

Wi-Fi6には、通信速度が向上する以下の2つの機能が搭載されてます。

Wi-Fi6の特長①:OFDMA(直交周波数分割多元接続)

OFDMAとは簡単にいうとデータを効率よく送る仕組みです。従来のWi-Fi5では1つの通信に対して、1台ずつしか通信できませんでした。

Wi-Fi6では同時接続できるようになったことで、端末に待ち時間が発生しないので通信が遅くなりません

「直交周波数分割多元接続」という言葉のとおり、周波数帯域を分割して各端末に割り振ることで、1通信で複数台同時に通信を行うことができます。

Wi-Fi6の特長②:MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)

MU-MIMOとは、スマホやパソコンなど端末の位置を特定し、その方向に向けて電波を集中させる仕組みです。

以前のWi-Fi5にも搭載されていましたがデータ受信のみでした。しかしWi-Fi6ではデータ送信も行えるようになっています。データの送受信が複数端末で同時にできることで通信速度を向上させることができます。

UCOM光におすすめのWi-Fiルーターは以下の記事で解説してます。

>>UCOM光におすすめの「Wi-Fi6ルーター」7選



まとめ

UCOM光のインターネットがつながらない原因と解決策について解説しました。

原因としては、回線、プロバイダ、自宅のネットワーク機器、周辺の電波環境などが考えられます。

対処法を試していただき、原因をつぶしていくことで解決することができます。

もし不明点があれば、お気軽にご相談ください。最後までありがとうございました。

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この記事を書いた人

ITカスタマーエンジニア|法人向けにPC・ネットワーク・セキュリティの構築、保守、提案を行う|大学でもネットワーク専攻|過去にはWebライターとして法人ITメディアへ記事執筆&自身でブログ運営し売却を経験
【資格取得】ITパスポート、情報セキュリティマネジメント

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