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続きが読みたくなる魅力的な導入文(リード文)の書き方
記事の冒頭に書く導入文は、読者につづきを読み進めてもらう上でとても重要な役割です。
しかし、目的もなく雰囲気で書く人が多く、軽視されがちな場所でもあります。
過去の僕もそうでした。
導入文のクオリティが低ければ、どれだけ一生懸命書いた記事でもページを閉じられて終わり。
モノを書く側にとっては致命的ですよね。
そこでこの記事では、コピーライティング視点で魅力的な導入文の書き方を解説します。
もしあなたがこれまで導入文を意識して書いたことがなかったのであれば、これを読むことで続きを読まれる確率が3倍以上に跳ね上がるでしょう。
導入文とはドラマや映画の「予告」みたいなもの
導入文とは、記事の冒頭に書く文章のことをいいます。
この記事で言えば、目次の上にある文章のことです。
導入文は、ドラマや映画のCMで流れる”予告”のような役割を果たしています。
予告は何のためにあるのかというと、
「本編を見てもらうこと」ですよね。
導入文もおなじ。
「本文を読んでもらうための文章」です。
ここで
「なにそれ?続きを知りたい!」
と思わせなければ、決して先を読んでくれません。
インターネット上では、最初の数秒で読者に興味を持ってもらえなければ、すぐに離脱されてしまいます。
先を読み進めてもらうためには、導入文のクオリティが超重要です。
ではどうすれば、
興味を持たせる導入文が書けるのでしょうか?
思わず続きが読みたくなる人間の3つの心理
本文が読みたくなる導入文を書くためには、心理学や脳科学の知識を知っておくと便利です。
人間の脳は特定の情報を出されると、反応せずにはいられないトリガー(条件)があります。
それは、以下の3つです。
- 新しい情報
- みんなが関心を持っていること
- 具体的な言葉(強い言葉)で表現する
導入文に1つ以上でもこれらの要素が入っていれば、読まれる確率が非常に高くなります。
また、記事のネタを探すときにも使えるので、覚えておくと良いでしょう。
1つずつ解説します。
①新しい情報
まず1つ目は「新しい情報」。
人間の脳は、新しい情報に対して敏感に察知するようにできています。
それは人類の歴史上、災害や争いから生き延びるために獲得してきた機能です。
これを文章に置き換えて考えると、
読者に「あ、この内容知ってる」と思われた時点でページを閉じられます。
導入文では読者に対して「これから話す内容は、あなたが知らない情報ですよ。」というニュアンスを伝える必要があります。
例えば美容師をしている人に対して、
前髪の基本的な切り方を知りたくないですか?
と伝えても読まれることはほぼありません。
美容師であれば、すでに知ってますからね。
読んでくれるのは、美容学校に通う専門学生ぐらいです。
では、これはどうでしょう?
芸能人御用達、半年以上予約待ち。超一流美容師の前髪の切り方を知りたくありませんか?
これなら美容師の人でも多少は興味を持ってくれると思います。
ここで重要なのは、
どんな人が自分の記事を読んでくれているのか?
ということ。
ターゲットが明確になっていないと、的外れな導入文になってしまいます。
コピーライティングの世界では「ペルソナ」が重要と言われます。
ペルソナとは、顧客を具体的な人物像にまで落とし込んで設定し、商品構成やセールスを考えることです。
これにより、読者に刺さる言葉を知ることができます。
自分の記事は、誰に向けて書いているのか、その人たちが知らない情報はどんな内容かを理解して導入文を考えましょう。
②みんなが関心を持っていること
2つ目は、「みんなが関心を持っていること」です。
人間は社会的動物なので、他人が関心を持っていることに対して脳が反応します。自分だけ仲間外れにされたり、村八分にされることは、生存を脅かされますからね。
例えば、周りが副業や投資について関心を持っていると、「自分も知っておかないとマズいかな。」という気持ちが働き、副業や投資について調べるようになります。
みんなが関心を持っていることを知るためには、世の中の流行を把握しておくと便利です。いまであれば「ChatGPT」や「AI」ってとこですかね。
自分の伝えたいことを直接伝えるのではなく、流行を切り口に考えると読まれる可能性が高まりますよ。
③具体的な言葉で表現する
3つ目は「具体的な言葉で表現する」こと。
人は強い言葉に対して、感情的な反応を示しやすくなります。
では、強い言葉を使うにはどうすればいいのか?
それが「具体的に言葉で表現すること」です。
具体的に表現することで、強い言葉になりイメージが湧きやすいからです。抽象的な言葉になるほど、言葉の力が弱く、相手の頭の中にも残りません。
例えば、以下の2つの例文はどちらが読みたくなりますか?
①モテる髪型になりませんか?
②街を歩けばすれ違う女性から視線を感じるカッコイイ髪型にしませんか?
おそらく②と答えるはずです。
①と②は根本的におなじことを言っています。①の文章をより具体的に表現したのが②です。
具体的な表現に変換するだけで、強い言葉に聞こえます。抽象的な言葉ではなく、読者がイメージしやすくなる所まで具体化してあげましょう。
魅力的な導入文の書き方
ここからは、誰でも簡単に作れる魅力的な導入文の書き方のテンプレートを紹介します。
記事を書くときは、この型を使って書けばある程度クオリティの高い導入文が書けます。あとは先ほど紹介した思わず反応してしまう3つの心理を導入文の中に上手く入れ込んでください。
導入分は以下の5つの流れに沿って書きましょう。
- 問題提起(~でお悩みではないですか?)
- 共感(私も過去そうでした)
- 記事の内容(そこでこの記事では~について話します)
- 権威性(○○をしてきた私が)
- ベネフィット(これを読めば~になれます)
せっかくなので、僕が作ったこの記事の導入文をもとに解説します。
①問題提起(~でお悩みではないですか?)
1つ目は問題提起。
まずは読者の悩み、抱えている問題について言及します。問題を読者に投げかけることで「それって私のことだ。」と思った人が先を読んでくれます。
もし、読者が気づいていない場合には「それってマズいですよ。問題ですよ。」という形で伝えてあげます。
この記事の問題提起はこんな感じです。
記事の冒頭に書く導入文は、読者につづきを読み進めてもらう上でとても重要な役割です。
しかし、目的もなく雰囲気で書く人が多く、軽視されがちな場所でもあります。
これによって、導入文の書き方に悩んでいる人、導入文を意識して書かずに損をしてるかもと感じた人が読んでくれる記事になります。
問題提起を作るポイントはネガティブに伝えること。
人はポジティブよりもネガティブに反応する生き物です。
100円をもらうより、100円を失うことに強い拒否反応を示します。
これを損失回避性、またはプロスペクト理論と呼びます。
例えば、
「数学を勉強することで将来の年収が100万円増えることを知っていますか?」
と伝えるよりも
「数学を勉強しなければ将来の年収が100万円下がることを知っていますか?」
と伝える方が効果的だということです。
この記事では、以下のように導入文がうまく書けないことのリスクについても触れています。
導入文のクオリティが低ければ、どれだけ一生懸命書いた記事でもページを閉じられて終わり。
モノを書く側にとっては致命的ですよね。
問題提起では、ネガティブな面を訴求して書きましょう。
(読者層によってはポジティブな問題提起を訴求することもありますが、基本的にはネガティブを訴求すると覚えておいてOKです。)
②共感(私も過去そうでした)
2つ目は、共感です。
共感では
「過去の自分もそうでした。」
「あなたの痛みはわかります。」
ということを伝えます。
共感は見落とされがちですが超重要です。
共感がなければ、どれだけ実績があっても「この人の文章が読みたい」と思われることはありません。
天才的な腕をもつ外科医にこう言われたらどう思うでしょうか?
「あなたはガンだから手術します。切られるのが怖い?そんなの知りません。手術しなきゃあなたは死ぬだけです。嫌だったらどっか別のとこへ行ってください。」
こんな共感能力ゼロの医者に自分の人生を預けたいと思いませんよね。
人間は決して能力や実力だけで相手のことを信頼するわけではありません。能力と共感の両輪がともなうことではじめて信頼するのです。
この記事では、以下のような共感文を書きました。
過去の僕もそうでした。
導入文のクオリティが低ければ、どれだけ一生懸命書いた記事でもページを閉じられて終わり。
モノを書く側にとっては致命的ですよね。
共感してあげることで、読者は「あ〜この人は自分のことをわかってくれる人だ」「たしかにそうだな」と心を開いてくれます。
「あなたと同じ村人ですよ」と伝えてるのが共感です。
③記事の内容(そこでこの記事では~について話します)
3つ目は、記事の内容です。
どんな内容について書かれているのかを端的に伝えます。
この記事では以下のように書きました。
そこでこの記事では、コピーライティング視点で魅力的な導入文の書き方を解説します。
記事内容は箇条書きで書いても構いません。
上記の内容を箇条書きで書くとしたら、
そこでこの記事では、
・導入文が重要なワケ
・思わず続きが読みたくなる3つの人間心理
・簡単かつ魅力的な導入文の作り方
について解説します。
導入文で書く箇条書きは2つだと少なく5つだと多いです。3つか4つにしぼって書きましょう。
④権威性(○○をしてきた私が)
4つ目は、権威性。
権威性では、自分の専門性や専門性に対する実績があることを伝えます。
ただし、ブログやnoteのすべての記事に入れる必要はありません。詳しい権威性を入れるのはプロフィール、最初に読まれやすい記事だけでOKです。
毎回の記事に、
ブログで〇〇万円稼いできた私が〜
ブログで〇〇万円稼いできた私が〜
ブログで〇〇万円稼いできた私が〜
と書かれていたら「どんだけアピールすんねん!」って思われる可能性があります。少しイタい人間に見えますよね。
権威性は、アピールするだけでなく自然と伝わるものでもあります。
この記事では、こんな感じで書きました。
そこでこの記事では、コピーライティング視点で魅力的な導入文の書き方を解説します。
自分のことはアピールはしてませんが「コピーライティング視点」という専門性を打ち出すことで、ほかのブロガーが書く導入文とは一味違うことを伝えています。
短文でサラッと権威性を伝えるのに便利なワードはこちらです。
「〇〇視点で」
「〇〇を経験してきた私が」
「〇〇をしている私が」
⑤ベネフィット(これを読めば~になれます)
最後にベネフィットを伝えます。
ベネフィット(Benefit)とは、便益、恩恵、利益という言葉や訳される単語。わかりやすく言えば「商品を手にした後にその人が得られる未来」のこと。
ベネフィットを考えることは、コピーライティングの必須スキルです。
売れない営業マンやブロガーに多いのは、メリットだけ伝えてしまうこと。メリットとは、商品の機能・特徴・長所です。
メリットだけ伝えても相手はピンと来ません。実際に自分の人生にどう影響があるのかを伝えるのがベネフィットになります。
例えば、メモ帳。
メモ帳のメリットは、相手の話を書いて残すことができる点です。
これをベネフィットとして考えると
「メモを取りながら相手の話を聞くことで好印象を与え、相手の性格・趣味も記憶できる点で、信頼関係を強化するのに役立ちます」
というのが一例として挙げられます。
ベネフィットを伝えることで、はじめて顧客に刺さる文章が書けます。
この記事のベネフィットを見てみましょう。
もしあなたがこれまで導入文を意識して書いたことがなかったのであれば、これを読むことで続きを読まれる確率が3倍以上に跳ね上がるでしょう。
この記事のメリットは「魅力的な導入文が書けるようになること」。
それに対し、ベネフィットは「あなたの記事が読まれる確率が3倍以上に跳ね上がること」です。
導入文では、「これを読むことで〜」というワードで作ると効果的。
ベネフィットを考えるコツとしては、「メリットによってどうなる?」と問いかけることで作りやすくなります。
またベネフィットから、次のベネフィットを生み出すこともできます。
あまりにも先のベネフィットを打ち出すと、飛躍しすぎて胡散臭くになるリスクもあるので注意。
読者に一番響きそうなベネフィットをピックアップしましょう。
以上が導入文の書き方でした。
この方法は、セールスライティングのテクニックなどを活用しています。
「セールスライティングを学んで売れる文章を書きたい!」という方は、以下の記事も読んでみてください。
>>人の心を動かす「売れる文章の書き方」|人がモノを買う理由と文章で稼ぐセールスライティングを紹介
まとめ:人間は最初を読むと最後まで読んでしまう生き物=導入文が重要
人間はサンクコスト(埋没費用)というバイアスをもつ生き物です。
サンクコストとは「すでに支払ってしまい、取り返すことのできないコスト」のことです。
これは、お金・時間・労力などあらゆるコストにおいて同じ効果を発揮します。
例えば、
「大学に入って授業料も払ったんだから、辞めたいけど卒業しとこう」
「つまらないゲームだったけど、せっかく買ったからクリアするまでやろう」
といったのがサンクコストです。
これは文章でもおなじ。
最初が読まれれば、読者はサンクコストによってある程度読み進めてくれます。だからといって後半の力を抜いてはいけませんが、前半である導入文は特に重要です。
ここで読者に興味をもたせることができれば、あなたの記事が読まれる頻度が上がります。
結果的に更なる収益が発生する可能性が高いです。
これから書く記事だけでなく、すでに書き終わった記事も導入文を見直してみてはいかがでしょうか?
また導入文だけでなく、読者が読みやすい文章を書くための方法を以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
>読みやすい文章を書くための7つのコツ”>>>読みやすい文章を書くための7つのコツ
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